ついにSDKもfinalを迎え,iPhoneも発売されました.安定収入が無い学生の私には,月額は支払いきれないので,個人的な購入は断念という形になるでしょう.もし,タッチのみの利用を考えるのならiPod touchで我慢するしか無いですね.iPhoneを買った方でiPod touchを所持している方にはぜひとも安価で譲ってほしい物です.

さて,HelloWorldプログラムを作成し,iPhoneアプリの構造を勉強し,開発の「いろは」の「い」を完了しました.この「い」はまず,知っておくべきObjective-CとInterfaceBuilderとの関係、MVCモデル開発を知ることです.Mはモデル,Vはビュー,Cはコントローラを表します.
•モデルとは,ソースコードなどの実装部分を指します.ココでは実際の計算や処理手順などを書き込む部分です.
•ビューは,ユーザが目に見えるインターフェースの部分を指します.InterfaceBuilderを使い,GUIの設計を行ないます.
•コントローラは,上記2つのモデル,ビューを結びつける役割を果たします.
モデルとビューの入出力をそれぞれ関連づける作業をCocoaAPIのBind,「CocoaBinding」と呼びます.CocoaBindingについては他にも多くの記事が存在しますので,そちらを検索,参照してください.
CocoaBindingを理解した上で,タッチパネルに表示されたボタンをタッチすることで画面上にHelloWorldを表示するプログラムを作成しました.

1.Xcodeの新規プロジェクト内のView-Based Applicationから始めます
2.~VewController.hに以下を入力します


@interface testViewController : UIViewController {
IBOutlet UILabel *helloworldLabel;
}
- (IBAction)acceptButton;
@property (nonatomic, retain) UILabel *outputLabel;
@end

3.InterfaceBuilderで~ViewController.xibを編集します
4.ViewにUILabelをはりつけ,File's Owner のoutletから2で記述したhelloworldLabelとUILabelを関連づけます
5.4と同様にUIButtonをViewにはりつけ,UIButtonのEventとFile's Owner のactionから2で記述したacceptButtonと関連付けをします
6.Xcodeに戻り,~ViewController.mに以下を入力します.

@implementation testViewController
@synthesize outputLabel;
- (IBAction)acceptButton {
[outputLabel setText:@"helloworld"];
}
@end


以上をコンパイル,実行することでシミュレータ上で動作する簡単なHelloworldプログラムが完成する訳です.
次はタッチした位置の座標を表示するプログラムのまとめをしようと思います.